備忘録

自称INFJによる自称INFJのための自称備忘録です。

Fe(外向的感情)について

初めて私が自分の感情の働き方について意識したのは、10代後半の頃だったように思います。鈴木秀子の「9つの性格」という本が家にありました。エニアグラムについて解説したこの本を読み、私は自分はタイプ5だ、と感じたわけですが、そう感じる決め手となった箇所が、今思えばINFJにおけるFeの働き方によく似ているようです 。抜粋します。

「彼らの多くは、決して人間嫌いなわけではない。人と会っているときより、後でひとりで他者との会話や出来事を反芻するほうが、人を身近に感じるのだ。タイプ5は、人間関係を続けるのに多くの接触を必要としない。短時間の接触の後のひとりの時間に、相手への感情が湧き上がり、情感や趣を味わうのだ。」

「彼らは、そこで得た情報を家にもち帰り、ひとりになってから整理するのだ。」

「ただし彼らは、自分が感情を切り離しているとは自覚していない。まわりから「感情の起伏が乏しい」などと言われると心外さを感じる。感情から距離を置く彼らの特性は、それほど無自覚なものなのだ。」

「相手と接している最中は気持ちにふたをし、後でひとりになってからその交流の内容を整理する。」

これを読んだ当時の私は、自分の内面が的確に言い当てられていることに対する驚きと同時に、「え…他のひとは独りになったときに、自分の本当の感情について分析したりしないの?」という戸惑いを覚えました。

私にとって一日の終わりに一人きりになる時間、というのは本当に大事で、それが無いと、その日の様々な出来事に対して私が何を感じていたのかがわからなくなってしまう。感情の乏しいロボットのような人間ならそれでも平気なのでしょうが、私はそうではない。胸のあたりに何かモヤモヤした感覚がわだかまっていて、それらをきっちり言語化して意識できる状態にしないと、どうにも気色悪いのです。

そしてその作業は他人がいるなかでは出来ない。たとえ周囲にいるのが見知らぬ人間だったとしても、逆に気心知れた友人や恋人、親兄弟だったとしても、自分以外の他者がいる空間では相手の感情に意識が集中してしまい、自分の内面を認識することができにくくなるのです。